日本銀行の植田総裁は今月の金融政策決定会合で「利上げの是非について、適切に判断したい」と述べました。
日本銀行 植田和男 総裁
「さまざまなデータや情報をもとに点検・議論し、利上げの是非について適切に判断したい」
植田総裁は利上げの判断材料として「来年の春闘の動向に関する情報を集めて判断する」と説明しました。
利上げについては、「ブレーキを踏んでいるというよりはアクセルの踏み方を調整している程度のもの」と強調したうえで、判断が遅れた場合「非常に高いインフレ率になる」などの懸念を示しました。
市場では植田総裁の発言が今月の利上げに前向きと受け止められ、円相場は1ドル=155円30銭台まで円高にふれたほか、長期金利も1.875%まで上昇しました。
日銀は今月18日と19日に当面の金融政策を決める会合を開く予定で、利上げに踏み切るかが注目されています。
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