市街化調整区域での違法建築が明らかになり、9月末で閉園した札幌の民間動物園「ノースサファリサッポロ」が11月30日、札幌市に対して「動物移動計画書」を提出していたことがわかりました。
計画書は1か月分のみの記載にとどまり、動物すべての移動完了の見通しは現時点で立っていないということです。

9月末に閉園したノースサファリ

札幌市によりますと、11月30日午後6時20分ごろ、「ノースサファリサッポロ」を運営していた「サクセス観光」から札幌市動物愛護管理センターに「動物移動計画書」がメールで提出されたということです。

札幌市南区のノースサファリ

サクセス観光側が、先の予定を考えることは難しい状況と説明し、移動計画書は、12月までの1か月分のみの計画が記載されていたということです。

計画書では、移動先などの都合がつかず、すべての動物の移動を完了させる時期を示すことが、現時点で難しいと記載されているということです。

市は、移動計画書の詳しい内容を1日午後にも発表する予定で、1月以降の動物の移動計画については、今後もやり取りを継続する方針です。

札幌市職員が調査に入るようす(9月)

「動物移動計画書」をめぐっては、市は当初、提出期限を10月末としていました。しかし、サクセス観光側は警察の家宅捜索にかかわる報道などの影響から、再検討が必要となったとし、期限を11月末に変更していました。

閉園したノースサファリには、10月末時点で261の動物が残されています。