「どんな声かけが嬉しい?」―患者と家族へのサポート

では、身近に患者やその家族がいる場合、周りの人はどのような言葉をかければいいのでしょうか。雅子さんはこう話します。

「自分がやっていることをねぎらってくれる、頑張りましたねって。受け身で辛い思いをしてただ耐えているということではなくて、本当に立ち向かっているんだよってその姿勢を分かってもらえるような対応をされた時はすごく嬉しかった」

一方、聡さんは、患者の友人や知人として注意すべき点として、『頑張って』『絶対に治る』という2つのフレーズは使わない方がよいと指摘します。

「病状を知らない状況でそういう言葉をかけると、かえって傷つけることがあるので、言わないで迷ったならば言わない方がいい」

また、「第3者、距離が程よい、客観的に見ていただける患者会はすごく大きな存在」だと話し、実際に悩みを抱えている人に患者会や癌患者支援団体の活用を勧めました。

講演を通じて、同じガンという病気でも、患者、家族、医療者という立場によって見え方が大きく異なることを伝えた雅子さんと聡さん。2人は自らの経験をまとめた本も出版していて、今後も同じ境遇の人々に向け、経験を共有していきたいとしています。