仲間と共謀して熊本県宇土市に住む80代の女性から600万円をだまし取ったとして、岡山市に住む19歳の男が逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、岡山市に住む飲食店従業員の男(19)です。

男は今年4月3日、他の人物と共謀して宇土市に住む83歳の女性の自宅に電話をかけ、息子や証券会社の職員たちを装って「株でもうけたの税金の滞納分、600万円を支払う必要がある」などと話し、現金600万円をだまし取った疑いが持たれています。

警察によりますと、男は「受け子」役とみられ、防犯カメラの映像などから男を特定しました。

女性は電話を受けた後、金融機関からお金を引き出し、自宅の前を訪れたスーツ姿の男に現金を手渡したということです。

しかし直後に別の場所に住む実の息子に電話をしたことで事件が発覚し、その息子が110番通報をしていました。

警察は男の背後関係や現金の行方などについて捜査を進めていますが、男の認否や供述については「捜査に支障がある」として、明らかにしていません。