バブル経済絶頂のなか 「ふるさと創生事業の1億円」でトイレを作る

このトイレ整備のきっかけとなったのは、竹下内閣のふるさと創生事業です。

竹下登総理(当時)「政府は本年を『ふるさと創生元年』と名付けております」

1988年から89年にかけて、当時の竹下内閣が1億円の交付金を全国の市町村に配布した「ふるさと創生事業」。使い道を限定しない交付金を何に使うか、県内でも各市町村が工夫を凝らしました。

羽咋市は当時「UFOの町」をPRする施設「コスモアイル羽咋」の建設費用に使いました。

羽咋市が整備した「コスモアイル羽咋」

また、旧辰口町では名産のゆずのPR事業に充てられました。

そして、旧吉野谷村では当時、県内で初めて下水道普及率100%を達成したとして、記念として「1億円のトイレ」を作りました。男子トイレ、女子トイレなどそれぞれのトイレの建物としての総額が1億円です。

白山市施設管理課・大石憲一課長「山麓地区に大勢の方が観光客として来た際に、大型バスなどが立ち寄った、周辺一帯を散策してくれた」