現職と新人が同じ得票数で並び、くじ引きで新人の当選が決まった茨城県の神栖市長選挙。落選した現職の異議申し立てを受けきょう、すべての票の再点検が行われましたが、再び同じ得票数となりました。

今月9日に投開票が行われた神栖市の市長選挙は、▼現職の石田進氏と、▼新人の木内敏之氏の得票数がともに1万6724票で並び、公職選挙法に基づいて、くじ引きで新人の木内氏の当選が決まっていました。

しかし、落選した石田氏側が市の選挙管理委員会に異議を申し立てたため、きょう3万3000票を超えるすべての票の再点検が行われました。

しかし、再点検でも票数は変わらなかったため、くじ引きの結果は引き続き採用されることになり、改めて木内氏が当選する見通しです。

現職 石田進氏
「びっくりしました。これからいろいろ状況を精査して、どうするか決めたいと思っています」

石田氏側は今後、県の選挙管理委員会に異議申し立てを検討するとしています。