そもそも黄砂とは? 発生源から日本への道のり
気象庁によると、黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)から、強風によって多量の砂やちりが上空に吹き上げられ、風に乗って運ばれながら降下する現象です。
舞い上がった砂の粒子のうち、比較的大きなものは重力ですぐに落下しますが、直径が数マイクロメートル以下の小さな粒子は上空の風によって遠くまで運ばれます。
この粒子が偏西風に乗ることで、日本まで飛来します。時には太平洋を横断し、北米やグリーンランドで観測されたという報告もあります。
自然現象だけではない? 環境問題としての黄砂
環境省によると、発生源地域周辺では農業生産や生活環境に重大な被害を与えるだけでなく、大気中に浮遊する黄砂の粒子が、雲の発生や雨の降り方にも影響を与え、地球全体の気候に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
日本に飛来する黄砂の粒子は、石英や長石、雲母といった鉱物が多く含まれていますが、分析すると、風に乗って飛来する過程で、大気汚染物質(アンモニウムイオン、硫酸イオンなど)を取り込んでいる可能性も示唆されています。
黄砂の飛来については、気象庁から発表される最新の気象情報に注意してください。27日(木)~29日(土)黄砂シミュレーションは画像で掲載しています。














