人とクマのすみわけ目指す「クマ被害対策パッケージ」とは
改めて、政府が決定した「クマ被害対策パッケージ」についてまとめました。
クマの駆除や捕獲を強化し、人の生活圏周辺でのクマの個体数を減らすこと。これによって、人とクマのすみわけを目指します。

政府は、対策を3段階に分けて迅速かつ着実に実施します。
まず1つ目は「緊急的に対応すること」。例えば(1)警察によるライフル銃を使用したクマの駆除(2)自衛隊や警察のOBなどへの協力要請などがあります。

2つ目は、来年の春に向けて「短期的に取り組むこと」。(1)ガバメントハンター、いわゆる狩猟免許などを持ち、専門知識のある自治体職員の人件費や資材・機材などの支援を行うこと(2)河川における出没対策のための樹木伐採や「占用許可」=わななどを設置する場所の使用手続きを円滑化することなどです。

そして3つ目は「中期的に取り組むこと」。主なものとしては(1)クマを捕獲するための高度な技術を持つ人を育成(2)クマのえさとなるブナなどが豊作か凶作かを調査することによる出没傾向などの情報発信があります。

ただ、これらを行うには当然お金もかかるため、政府は各種対策について、交付金などによる速やかな支援や特別交付税措置なども行うとしています。














