12月7日に告示される伊東市長選の事前審査が11月26日行われ、9陣営が審査を済ませました。選挙戦の争点も問われ始める中、立候補予定者による公開討論会が25日夜に行われ、市民の前で直接、それぞれの政策を訴えました。

伊東市役所で26日朝から始まった伊東市長選の事前審査。

選挙の告示日当日に立候補者の届け出がスムーズに行えるよう、選挙管理委員会が書類に不備がないかを確認します。

選挙管理委員会によりますと、9陣営の関係者が選挙管理委員会の事務局を訪れ、職員とともに選挙に必要な書類を確認したということです。

候補者の乱立が予想される展開に選挙管理委員会側も万全な準備が必要と話しました。

伊東市選挙管理委員会 鈴木康之事務局長
「市議選の後処理もままならない中でのですね、すぐに市長選の準備ということで、大変職員の方も苦労はしておりますけれども、14日の投票に向けて万全な準備を進めて臨みたいというふうに思っております」

市長失職に伴う今回の選挙戦。青年会議所が25日夜に開いた公開討論会にはこれまでに出馬を表明した7人が出席しました。観光振興やまちづくりを重点とした政策が目立ちました。

新人 石島明美氏
「伊東にはたくさん観光スポットがありますが、観光客が動く導線をしっかりと作るべきだと思うので、観光ルートバスを運行したいと思っております」

新人 杉本憲也氏
「市民の皆さんがサインをすれば割引できる、そんなクーポン制度を作って、どんどん市民の皆さんにセールスマンになって頂いて、一緒になって伊東に多くの人を呼びたい」

前職 田久保真紀氏
「(まちの)真ん中に全てを集約するという方針に盲目的に追従することはやめる。新たに伊東市にとって一番適している計画はなにかというところから話し合いをしなければならない」

新人 利岡正基氏
「観光業が伊東の主産業です。ここで稼いだ物を投下して、市民の暮らしがよくなって、それがまた循環していく、こういった街を作るというのが非常に今求められている」

一方で、地域医療の充実や子育て支援の重要性を訴える候補予定者もいます。

新人 黒坪則之氏
「(伊東市民病院の)いま医師が20名近く、看護師が30名以上足りません。病棟も一つ閉じています。やっぱりこれを構造的に変えていかないといけない」

元職 小野達也氏
「これからは子どもど真ん中伊東という政策を進めるべきだと考えておりまして、若い層に色んな意見が聞けるそういうシステムを作っていくべきではないか考えている」

新人 岩渕完二氏
「中央に子ども家庭庁というのがあるように、子ども家庭部というものを伊東市にも設置するべきだというふうに思います。とにかく、まち全体で子どもを育てる」

2時間に及んだ討論会には約150人の市民が参加しました。混乱が続く伊東市政、市長選の告示は12月7日です。