母親・元保育士も証言 それでも届かなかった通報
村上さんが再び動き出したのは、退職から半年以上経った2025年5月。
知人で、園に2歳の息子を通わせている母親から連絡が入った。「息子が園長から虐待されているのではないか」という内容だった。

息子が園に通っていた母親
「ずっと登園するまで泣いて、保育園に着いても『お母さん見てきて、(園長が)いるか見て』って言って、『いるよ』と伝えると泣いて怖がる。『お母さん怖い怖い、助けて助けて』と」
息子はおびえた様子で、園長から言われた言葉を伝えてくれたという。
息子が園に通っていた母親
「『言うことを聞くか』『早くご飯食べろ』『1から10数えて、口の中に詰め込む』とか。これは間違った保育が起きてると」
問題が続いていることを知った村上さんは。

子育て支援員として当時勤務 村上さん(仮名)
「最初聞いたときは、本当に申し訳ないことをしたなと。保護者さんに正直に話して、実際のことを言ってあげていれば。今の子たちが、つらい思いをしている。それを見ているので、こんなにつらいことさせてしまったんだなと」
今度こそ子どもたちを守ってほしいと、村上さんは母親とともに東京都に通報した。3月末に園を辞めたばかりの保育士も証言に加わった。
8月になり、母親のもとへ園から文書が届いた。そこには、東京都と児童育成協会の調査結果として、同じ表現でこう記されていた。

調査結果
「不適切保育については確認が出来なかった」
息子が園に通っていた母親
「息子が伝えてくれた事実、記録とか発言とかだけじゃなくて、(園に)直近までいた先生と証言が一致しているのに、確認出来なかったっていうこと、すべてに納得がいかなかったです」














