今年も残すところ半月あまりとなり、正月のおせち商戦が佳境を迎えています。

コロナ禍3度目の年末年始、おせち売り場では去年とは違った傾向がみられていますが、原料高騰の影響で困った事態も起きています。

清水栞太 記者「店に入ると、まっ先におせちコーナーが飛び込んできました。豪華なおせちがズラリと並んでいます」


年始に向けたおせち商戦。

この店舗を運営するJU米子高島屋は、今年は9月末からおせちコーナーを大きく展開しています。

JU米子高島屋 川上幸美 課長「開始早々からご注文の方はいただいております。昨年比からも20%増ということで、かなり好調に推移しております」

去年よりも大きく売り上げを伸ばしている上、今年はさらに、売れ筋にもある変化が。


JU米子高島屋 川上幸美 課長「昨年まではコロナ禍ということもございましたので少人数のおせち、1段重2段重ですとか、そういった少人数の家族で食べていただくおせちが主流だったんですが、本年につきましては、大人数のおせちの方が好調に動いております」

帰省控えなどから少人数向けのおせちが主流となっていましたが、今年は大人数向けが好調。

今年の正月は、帰省を予定している人が多いのかもしれません。

一方こちらは、おせち販売を計画している飲食店。

しかし今年は困った事態が…。

美酒佳肴ゆらく 高井賢一 代表「やっぱり食材にしても、入れ物にしても全部値上げで、結構価格をどうしようかな、というところで困ってますね」

相次ぐ値上げラッシュで、おせちに使う食品ほぼすべての価格が上がっていて、1割から2割ほどのコストアップ。

おせちを詰める「お重」の価格まで上がっているそうです。


中でも特に痛手なのが…。

美酒佳肴ゆらく 高井賢一 代表「ウニとかイクラとか。その辺はものすごい値が上がっています。1枚、高いものでウニとか5000円」

海鮮おせちには欠かせないウニやイクラがとにかく高いんです。

こうした中ですが、店ではなんとか値上げをせずに対応したいと考えています。

美酒佳肴ゆらく 高井賢一 代表「やっぱりみんな世間的に給料が上がってないので、その中で買うものだけ上がるっていうのもなかなか厳しいかなというところで、やっぱりめでたい正月のものなので楽しんでいただければと思います」

コロナ禍が続く中、今度は物価高騰。

店にとっては今年も厳しいおせち商戦が続きそうです。