およそ170年前のそばの実を復活させた、幻とも呼ばれる「天保そば」の試食会が山形市で開かれ、「天保そば」のふるさと、福島県大熊町の人たちが特別な時間を楽しみました。
「幻の山形天保そば」は、福島県大熊町の旧家に江戸時代から保管されていたそばの実を山形県のそば職人たちが27年前に蘇らせたものです。

東日本大震災のあと大熊町の人たちを元気づけようと天保そばの振る舞いが行われ、今でも年に1度、山形に招いて幻のそばを振る舞っています。

しかし、今年のそばの栽培には大きな障害があったと言います。

幻の山形天保そば保存会 石沢俊幸 会長「高温障害が出てしまって、ずいぶん収量が落ちました。それとクマじゃなくイノシシに荒らされて、ダブルパンチでダメージ」

夏の猛暑とイノシシの食害で、今年の収穫量は例年の半分近くまで落ち込みました。しかし、甘みが強く、いい出来に仕上がったということです。
午前11時半。天保そばの実のふるさと、大熊町から63人が会場に到着すると、職人たちが朝から準備した茹でたてのそばも次々と運ばれていきます。















