現状の診療報酬では、地域医療を維持するのが困難になるとして、岡山県医師会がその窮状を訴えました。

(岡山県医師会 松山正春会長)
「病院、そして診療所、すべて破綻してしまうという状況が起きてしまう」

会見で、岡山県医師会の松山会長が危機的状況を訴えました。診療報酬は、2年に一度、約1%ずつ上昇しているものの、物価のペースには追いつかず、消費者物価指数との差は5年前と比べると10%以上になっています。

資材費の高騰などで医療機関の経営は逼迫、そこに医師の高齢化が影響し、岡山県医師会員の昨年度の廃業数は前年比約1.6倍の29件となっています。

県医師会は、このままでは地域医療の継続は困難として、診療報酬の大幅アップへの理解を求めました。

(岡山県医師会 松山正春会長)
「地域から医療機関がなくなりますよと、そうすると保険は払っているんだけれどもサービスがない。そういうことにならないためにも少し我慢をしていただいてわれわれに協力していただければと」

また、昨年末に猛威を振るったインフルエンザについては、今年も流行が始まっています。

年末年始の休みも去年同様9連休となるため、人の流れの増加が予想されることなどから、うがいや手洗いといった基本的な感染症対策の徹底も呼びかけていました。