NBCが制作したドキュメンタリーを通して「原爆報道のこれから」を考えるイベントが、24日長崎原爆資料館で開かれました。

このイベントは原爆資料館の被爆80年企画として開かれ、NBCが制作した「もう碑は建たない」など3作品が上映されました。

上映の合間には作品の制作者や被爆者らによるトークセッションも行われ、これからの原爆報道に求めることなどについて意見を交わしました。

被爆者代表 横山照子さん:
「核に関する限りはどんなに小さなことでも取り上げていただきたい」

長崎放送 古川恵子記者:
「被爆の実相を根拠に、核兵器は悪魔の兵器なんだ、政治の道具にも、脅しの道具にも使ってはいけない、非核三原則を変えてもいいのか、と被爆地のメディアは発信していかないといけない」

今回上映されたのは以下の3作品です。
『もう碑は建たない』(1975年芸術祭大賞):長崎に原爆を投下したB29機長、チャールズ・スウィニー氏に対し、日本のメディアとして初めてインタビューした貴重な映像を含む作品。
『夏空の灰~被爆体験者は何者か?~』:国が被爆者と認めていない「被爆体験者」が訴える、放射性微粒子による健康被害の問題に迫ったドキュメンタリー。
『広島・長崎を伝えたい~ある市民ジャーナリストの軌跡~』:取材を断られながらも千人の被爆者の声を記録し続けた、故・伊藤明彦さんの活動を追った作品。














