グループ補助金を巡って口利きした見返りに現金を受け取った罪に問われ、一審で有罪判決となった元宮城県議会議員の男の控訴審で仙台高等裁判所は、25日に控訴を棄却しました。

この裁判は、宮城県七ヶ浜町の元県議の男(75)が、県議だった2021年4月から翌年1月までに、福島県沖地震で被災した水産加工会社の社長の依頼でグループ補助金が交付されるよう、県職員にはたらきかけ、口利きの見返りとして現金50万円を受け取った罪に問われているものです。
一審の仙台地裁は、2025年6月、懲役2年執行猶予3年、追徴金50万円の有罪判決を言い渡し元県議の男が控訴していました。
元県議の男は、「受け取った金は政治献金だった」として、一貫して無罪を主張していますが、25日の控訴審の判決公判で、仙台高裁の加藤亮裁判長は、「一審の事実認定に誤りはない」として、控訴を棄却しました。

元県議の男:
「(50万円については)会費で納めてもらっていたと思っていて、そのまま受け取りましたけど、額が違ったら受け取ることはない。判決の内容については、あまりにも理不尽で裁判所の都合でやられたと思っている」
元県議の男は、最高裁への上告を検討すると話しています。














