過酷な訓練 重要なのは「時間」と「心構え」

一人前の「機動救難士」になるためには、先輩が設定した過酷な訓練を突破しなければなりません。

北九州航空基地・山林澪さん
「現在要救助者確認、これから船内にてつり上げ実施する」

地上での訓練は建物の屋上を貨物船の甲板に、地上を貨物スペースと想定して実施されます。
今回の訓練課題は甲板から落ちた要救助者を引き上げることです。

しかしロープの位置取りが悪く、想定の時間をオーバー。
担架を上げる際にも救助者に負担がかかり、課題が残る訓練となりました。
さらに指摘されたのは「救助する心構え」でした。

山林さんの教育を担当する機動救難士・荒川内希さん
「あの状況でいちばんきついのは誰なん?」
北九州航空基地・山林澪さん
「要救助者です」
荒川内さん
「要救助者に声をかけてあげんと。一番きついんでしょ。山林じゃないやろ。しんどい人がおるわけだから、その人を助けにきとるんやから、そこは忘れたらダメやし、そこを持って活動してくれないと」














