強い風が吹く中での降下訓練も

「機動救難士」として救助活動をするために欠かせないのがヘリコプターを使った訓練です。
この日の訓練は能古島(福岡市西区)西側の海域で船内で急病人が出た想定で実施。
直前まで強風・波浪注意報が出ていた状況での厳しい訓練となりました。

浅上旺太郎 記者
「船は揺れています、ヘリコプターも揺れています、この狭い甲板に降りてこられるのでしょうか」

訓練に臨んだ山林さんは船とヘリコプターが重なった瞬間に約12メートルの高さから降下。
空中で待機しながら、タイミングを冷静に見極めて船に降下しました。
救助は2人1組で行います。
先に降下した山林さんには次の隊員が降りてくる道筋を作る役割もあります。

訓練中、後に降下した先輩隊員が海に落ちそうになる危険な場面も見られました。

北九州航空基地・山林澪さん
「危険な箇所もあったんですけど、とりあえずけが無く終われて、課題もたくさんやりながら見つかったので、先輩たちに質問して次につなげようと思っています」
ヘリコプターから猛スピードで降下する「機動救難士」。
目的の場所に到達するため、どのような形で体をコントロールしているのでしょうか。

北九州航空基地・山林澪さん
「こういう折れ曲がる状態になっていて、そもそもここで摩擦が効くんですけど、それだと落ちちゃうので、自分の体の摩擦と後ろで握っているので、ぶら下がっても落ちない、手を離すと落ちる」














