11月21日、JR藤枝駅構内で10代の女性を盗撮したとして、30代の警察官の男が逮捕されました。警察官の逮捕は2025年に入り6人目となり、過去10年で最多です。
<大西晴季記者>
「午前9時です。いま容疑者の男を乗せた車が藤枝警察署から出ていきます」
性的姿態等撮影の疑いで11月23日に送検されたのは、静岡県警交通規制課に所属する巡査部長の男(36)です。
県警監察課によりますと、容疑者の男は21日午後6時頃、JR藤枝駅改札内の上りエスカレーターで、10代の女性のスカートの中を盗撮した疑いが持たれています。その後の捜査で、盗撮に使われたスマートフォンから被害女性の下着が写った動画が見つかったことが分かっています。
これまでの取り調べに対し、容疑者の男は「下着が見たくて盗撮しました」「間違いありません」などと供述し、容疑を認めています。
県警は、これまでの勤務態度に問題はなかったとしていますが、余罪についても調べを進めています。

県警をめぐっては9月に警部の男が交番で盗撮をした疑いで逮捕・起訴されるなどしていて、2025年に入って5人の警察官が逮捕されていました。今回の事件で逮捕者は6人となり、過去10年で最多です。
<静岡県警 久田誠本部長>
「今こそ誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕するという警察のあるべき姿を取り戻す」
10月には、臨時の警察署長会議を開き、県民からの信頼回復に向けて警察職員の綱紀粛正の徹底や、実効性のある不祥事防止対策などについて方針を示していました。
今回の事件について、県警の佐藤弘道警務部長は「県警一丸となって再発防止に取り組んでいる中、警察官の逮捕事案を発生させてしまったことは、誠に遺憾であり、県民の皆様に深くお詫び申し上げます」などとコメントしています。














