本格的な冬の訪れを前に、京都府京丹後市の平智山地蔵院では、お地蔵さんに蓑などをかぶせる恒例行事が行われました。

 高さ5mあまりの大きなお地蔵さん。宮津藩に対し一揆を起こして処刑された吉田新兵衛らの霊を供養するために天保3年(1832年)に建てられたもので、「平智地蔵」と呼ばれ親しまれてきました。

 あたたかく冬を越せるようにと毎年11月23日に冬支度を施すのが恒例となっていて、今年も地元の人々が藁で編んだ重さ約6kg、大きさたたみ6畳分ほどの蓑を竹ざおで支えながらかぶせ、最後に頭巾もかぶせました。

(参加した人)「いつも穏やかですけど、この冬衣装はすごく感動的です。雰囲気が出ていいです」

 蓑や頭巾は来年春までお地蔵さんを包みこみます。