23日に開催されるクイーンズ駅伝(第45回全日本実業団対抗女子駅伝)の前日会見が22日に行われ、当日1区で激突する山本有真(25、積水化学)と谷本七星(23、JP日本郵政グループ)が意気込みを語った。

23年覇者で今年は女王返り咲きを狙う積水化学の山本と、連覇を狙うJP日本郵政グループの谷本はともに女子駅伝の名門、名城大学出身で先輩後輩の関係にある。山本の2学年下にあたるルーキーの谷本は「やっぱり大先輩の後ろにひっつきもっつきで走ろうかなって思ってます」と笑顔を見せた。

山本は区間エントリー発表前の20日、LINEで谷本に大学時代のお気に入りの写真を送ってやり取りをしていたことを明かした。「写真を送って(大学時代は)2人で優勝を目指して、この仙台でタスキを繋いだのに、今はお互い優勝争いチームになってなんかエモいねみたいな」と当時を振り返り、特別な思いを話した山本。

さらに「(谷本が返信を)何か返してくれて、よくわからない折り紙の写真送ってきたんですけど(笑)まさかの同じ1区だったので、なんかさらにエモいなみたいな感じで思ってるし、負けたくないとか勝ちたいとかじゃなくて、一緒に頑張りたいなって思ってます」と先輩後輩で走る1区に意欲を示した。

谷本は「有真先輩がめちゃくちゃ速いのは知ってるので、一緒に練習してるときも1回も勝てたことがないし、チームのために私は走るだけで、その中に昔一緒に練習をともにした有真先輩がいるっていうのはに少し心強さっていうのはあるかなとは思います」と憧れの先輩と走る初めてのクイーンズ駅伝に胸を高鳴らせる。

さらに「一緒に走れるっていうことは素直に嬉しいなと思いますし、どこまで戦えるのかっていうのは自分の中で挑戦かなって思ってます」と先輩との対決へ思いを口にし、翌23日に控える大舞台を見据えた。