江戸末期から昭和にかけて建てられた、宮城県石巻市内の住宅や蔵などの建造物が国の文化財に登録される見通しとなりました。
登録されるのは、宮城県石巻市北境にある阿部家住宅の建造物など合わせて11件です。

このうち主屋は、明治39年=1906年に建てられ薄い板を重ねたスレート葺きの屋根が特徴です。

室内にある柱と柱をつなぐ「長押(なげし)」と呼ばれる木材は、幅が広く、半透明の透漆塗で仕上げられ、当時の高い技術がうかがえます。

江戸末期から昭和前期にかけて造られた5つの蔵は、当時の建築手法を今に残していることが評価されました。格式ある屋敷の長屋門も登録となります。正式に登録となれば、宮城県内の国の登録有形文化財は、合わせて236件となります。

宮城県石巻市では、阿部家住宅の9件のほか、浄水場の事務所だった「旧石巻市大街道浄水場事務所」と、長面浦にある「久須志神社拝殿」も登録有形文化財に答申されました。














