虐待が疑われる家庭に強制的に立ち入り、子どもを保護するための研修が11月21日に行われました。背景にあるのは児童虐待をめぐる相談件数の増加です。
玄関先での口論で、緊張感が漂う現場。21日午後、静岡県警察学校で行われたのは児童相談所と警察などによる合同研修です。
児童虐待の疑いがある家庭を児童相談所の職員と警察官らが訪問した際、保護者に抵抗される想定で行われました。
職員らは強制的に自宅に立ち入り、保護者を制止しながら子どもを保護するまでの流れを確認しました。
<県こども家庭課 河守健一課長代理>
「子どもの命を守るということは児童相談所のみで行えるものではなく、子どもに携わるすべての行政機関が横断的に対応していただきまして、子どもの福祉を向上させていくことが重要だと考えている」

研修の背景にあるのは、虐待相談の件数の増加です。2024年度に県内7か所の児童相談所が対応した虐待の相談件数は3148件と、約20年前と比べ5倍以上となっています。
2023年度から400件ほど減少しているものの、依然として高い水準にあります。
<河守課長代理>
「減少はしているんですけど、高止まりの状況が続いているということは子どもにとって非常に危ない状態が続いている」
児童相談所や警察は今後も訓練を続けていきたいとしています。














