盛岡市は、財政事情の厳しさを理由に、スポーツイベントや市民サービスの一部で支出の見直しや廃止を検討しています。
市の進め方について、市議会の一部から反発の声が出ています。

これについて、21日開かれた市議会の全員協議会で議論がありました。
盛岡市は10月、2026年度の当初予算案の編成に向けて、厳しい財政運営を理由に事業の見直しについて公表しました。

それによりますと、全部で1041ある事業のうち123の事業を見直す方針で、この中には、いわて盛岡シティマラソンの事業収入全体のおよそ2割を占める負担金の支出を来年度を最後に取りやめる方針が示されました。

このほか、老人クラブに無料で貸し出す敬老バスの運行回数を減らし、利用者の自己負担を求めることも検討しています。

21日の全員協議会で、議員の一部から市の進め方が急すぎるといった意見や説明不足を指摘する声が出されましたが、内舘茂市長は答弁で「関係者の声をしっかりと聞いて判断したい」と述べるのにとどまりました。

市は2026年2月に見直す内容を反映させた当初予算案を公表する考えです。