倍賞千恵子さん、木村拓哉さん、蒼井優さん、迫田孝也さん、優香さん、中島瑠菜さん、神野三鈴さん、山田洋次監督が21日、映画『TOKYOタクシー』初日舞台挨拶に登壇しました。
この物語は、毎日休みなく働くタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉さん)が、娘の入学金や車検代、家の更新料など、次々とのしかかる現実に頭を悩ませている中、とある85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子さん)を東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込みます。次第に心を許し始めたすみれは「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの」と浩二に寄り道を依頼。東京の様々な場所を巡りながら、たった1日の旅が、やがて2人の心と人生を大きく動かすことになる物語です。
山田監督は“この映画は、ここにいる俳優さん、多くのスタッフさんが、僕のことを気遣ってくれて、そういう思いが結晶して出来上がった作品と思っています。もしこの映画に良いところがあれば、それはみんなの思いのたけが伝わったと思う”と、挨拶しました。
これを受けて、木村さんも“監督が撮影後「今回作品に携わってくれた人の思いが、結局作品の艶になっているんだ」と言い、「今回艶に恵まれた作品になったことを僕はすごく感謝します」という言葉に、自分はすごくいい場所に参加できたという思いに溢れました”と、感慨にふけっていました。
また、倍賞さんは印象的な思い出について、“たくさんあって、どれを言っていいか分からないのですが、撮影が柴又から始まったんです。「男はつらいよ」は柴又で終着して、今度『TOKYOタクシー』は、柴又の門前から始まったんです。それがとても印象に残っていて、終わりと始まりが柴又にあった。これは、私が生涯忘れられない思い出になって、新しいスタート地点に立てた気がしています”と、撮影を振り返りました。
そして、木村さんの魅力については、“本当に真面目な方。私が心を投げかけても、ちゃんと受け止めてくれて、とても気楽に自分の演技ができて幸せでした”と評し、“(タクシーの)バックミラーに、お兄ちゃんよりも… 渥美清さんよりもすごく大きな目が写るんです。すごく素敵な目が写るんです(笑)。その目に力付けられて、毎日楽しくお芝居できました。大変楽しい毎日を過ごさせていただきました”と、感謝していました。
【担当:芸能情報ステーション】














