北海道の釧路湿原周辺のメガソーラー建設の問題で、鈴木知事は事業者の日本エコロジーの対応を「悪質性がある」と強く批判しました。

釧路市北斗で計画されているメガソーラーについて、道は事業者に対し、土壌汚染があるかどうかを確認する調査を求める行政指導を行っています。

20日が実施計画書の提出期限で、事業者の大阪の「日本エコロジー」は計画書を道に提出しました。

道によりますと、計画書には委託する調査会社との契約書が添付されていないほか、調査の開始日や調査地点が具体的に示されていないなどの不備があったため、道は計画書を受理せず再提出を求めました。

鈴木直道知事(21日)
「(日本エコロジーは)さまざまな法律の遵守がされていない。繰り返しの行政指導に従っていただいてない状況を考えると、悪質性があると思っている」

また、鈴木知事は21日付で、悪質性が高いと判断した事案は行政指導をせずに、処分できるよう取り扱いを改正しました。

一方、メガソーラー建設をめぐる軋轢は根室でも。

マチの中心部にある運動公園の南側、17ヘクタールに約3万5000枚のパネルを設置する計画です。

東京の事業者によりますと、2028年の運用開始を目指し、11月に着工する予定でしたが、時期を見直すことになったということです。

これまでに3回、周辺住民への説明会を開催したものの、住民と合意形成ができておらず、着工の時期を2026年3月以降に遅らせるということです。