「親父何やってるんだ」

田村孝行さん:
「家内と2人で話をしてここの文言はこうしようここの言い回しはこうしようとか都度気づいたことは修正している」

田村弘美さん:
「話すプロでも防災の専門家でもありません。ただただ息子を亡くした親です。両親です。その思いをしっかりと伝えることがこれからの未来の命を救うということに繋がるのではないか」

被災後の企業活動を支えるのは「従業員」の力。その従業員の命を最優先に考える社会の実現を孝行さんは目指しています。亡き健太さんとの約束です。

田村孝行さん:
「こうしたことをしているのは息子に対する生きているうちの慰霊でもあるだろうし『親父なにやってんだまだまだ光が見えないんじゃないの』と多分、叱咤激励もされている。もうちょっと頑張る必要はある」

11月。仙台市内で開かれた防災研修の講演会当日。建設業や介護事業所などからおよそ70人が集まりました。