「普段は写真に入りたがらない息子がこのときは収まってくれて…、最後の家族写真となりました」東日本大震災の津波で銀行員だった長男を亡くした田村孝行さん(65)は震災後、一般社団法人を設立して企業防災の大切さを訴えています。

「あの日に戻れたら…」写真を見つめる度にそう感じるという田村さん、11月に中小企業を対象とした防災研修で講師を依頼されました。そこで語ったこととは。

2025年3月11日、東日本大震災の発生から14年を迎えたこの日、宮城県女川町で亡き息子の命日を迎えた夫婦がいました。田村孝行さんと妻、弘美さん(63)です。
銀行員だった長男の健太さん(当時25)は、震災半年後の2011年9月、女川の海で見つかりました。

田村弘美さん:
「せめて11日は近くに行ってあげたいじゃない」

七十七銀行の行員だった健太さんは震災当時、女川町の港のそばにある女川支店に配属されていました。2011年3月11日午後2時46分、勤務中に地震に見舞われます。














