監督時代の愛弟子である松井氏は「私をジャイアンツに導いてくださり、ありがとうございました。大きな愛情と情熱で接していただき、たくさんのことを授けてくださり、ありがとうございました。胸を張って自分の師は長嶋茂雄だと言える幸せを、ありがとうございました。監督によって私の野球人生は美しく、彩られました。ありがとうございました」と告別式では伝えられなかったという感謝を伝え続けた。

最後に「これからも長嶋茂雄しか持っていない偉大な光でジャイアンツと日本の野球の未来を照らし続けてください」と追悼した。

長嶋氏は1958年に巨人に入団。打点王、本塁打王の2冠に輝き、新人王を獲得した。天皇皇后両陛下をお迎えした初の天覧試合では、サヨナラ本塁打を放つなど、抜群の勝負強さでプロ野球の人気を一気に押し上げた。1974年の現役引退の際には後楽園球場で「わが巨人軍は永久に不滅です」と名言を残し、“ミスター・プロ野球”として愛される存在に。2013年には国民栄誉賞を受賞、2021年には野球界から初となる文化勲章を受章した。