■東京2025デフリンピック バドミントン(21日、京王アリーナTOKYO)
日本で初めての開催となる東京2025デフリンピック。21日にバドミントンの男女ダブルス決勝が行われ、会場は日本勢のメダルラッシュに沸いた。
女子ダブルスには日本の矢ケ部紋可(23、ゼンリンデータコム)と矢ケ部真衣(21、筑紫女学園大)の“矢ケ部姉妹”が出場し、中国ペアとの決勝戦に臨んだ。
第1ゲーム、日本はスマッシュが決まると互いに笑顔でハイタッチするなど、姉妹らしい息の合ったプレーを随所に見せ11-5と大きくリードする。長いラリーも粘り強く拾い続け相手のミスを誘う。その後も、妹・矢ケ部真衣が強烈なスマッシュが決め、21-9でこのゲームを奪う。
第2ゲームは一進一退の攻防が続き、5-5の同点に。しかし、ここから日本が3連続得点などで11-7とリードを広げる。中国に逆襲を許し1点差まで詰め寄られるが、妹・真衣のパワー溢れるスマッシュが決まりリードを保つ。その後も姉・紋可の狙いすましたショットや妹・真衣のプッシュなどが決まり、このゲームも20-13で奪い、ゲームカウント2-0で見事金メダルを獲得した。
男子ダブルスには日本の永石泰寛(38、特別養護老人ホーム清水園)・森本悠生(18、北海高校)の“年の差20歳ペア”が出場し、ろう者個人中立選手ペアと対戦した。
第1ゲーム序盤からスマッシュを決めるなど、攻めの姿勢を見せる日本。しかしサーブやスマッシュでミスが出て、5-12と大きくリードを許す。38歳・永石の強烈なスマッシュなどで追いすがるが、11-21でこのゲームを落とした。
続く第2ゲームは1点を争う攻防が続き、14-14の同点に。しかしここからラリーをものにできず3連続失点。さらに相手の体格を生かしたジャンピングスマッシュなども決められ、16-21のゲームカウント0-2で敗れ、日本は惜しくも銀メダルとなった。
【デフリンピック】
デフリンピックとは「デフ+オリンピック」。デフとは英語で「耳が聞こえない」という意味で、聴覚障がいのあるアスリートの国際的なスポーツ大会のこと。第1回は1924年にフランスで行われ、今年11月15日から行われる東京大会は100周年の記念すべき大会で、日本では初開催となる。駒沢競技場を中心に21競技が行われ、80をこえる国と地域から約3000人の選手が参加する。
*写真は、女子シングルスに出場した妹の矢ケ部真衣選手














