安倍元総理銃撃事件の裁判で、旧統一教会の被害救済に取り組む弁護士が「事件は防げた」と後悔の言葉を口にしました。

 山上徹也被告は3年前、奈良市で安倍晋三元総理を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。

 これまでの裁判で山上被告は起訴内容を認めていて、母親が多額の献金をしていた旧統一教会への恨みが事件の動機とされています。

 裁判に出廷した教団からの脱会支援などに取り組む弁護士は、「支援体制が不十分だった」などと証言しました。

(出廷した神谷慎一弁護士)「(安倍総理の)殺害を決意するまで追いつめられるというのは防げたのではないかという強い後悔があります」

 また、山上被告の印象については「誠実で思慮深い人」だと話しました。