「走れば走るほど二酸化炭素(CO2)を削減できる」。自動車メーカーのマツダが、そんな夢のある技術の実証実験を始めました。舞台は、最も過酷な走行環境となる自動車レースです。

ここは静岡県の富士スピードウェイ。55番をつけたマツダの乗用車「MAZDA3」が実証実験の大役を担います。車体の下に、ある装置が取り付けられていました。パイプの奥にある銀色のタンク。ここでCO₂を回収しようというのです。

実証実験の舞台は自動車レース

マツダファクトリーモータースポーツ推進部 上杉康範部長
「かなりの量の排出ガスはこのテールパイプから出るんですが、その一部をバイパスさせてCO₂を吸着させるシステムになっています」