オホーツク海側の西興部村にある特別養護老人ホームが、けががないかなどを確認するため、入所者の裸の写真を撮影し、村が虐待と認定していたことがわかりました。

 虐待があったと認定されたのは、西興部村の特別養護老人ホーム「にしおこっぺ興楽園(こうらくえん)」です。
 村によりますと「にしおこっぺ興楽園」は、去年3月19日から21日にかけて、職員が60代から90代の入所者80人全員の全裸や下着姿を撮影していました。
 関与した職員は、32人に上るということです。

にしおこっぺ興楽園 松岡晃司 施設長
「(入所者に)事前に傷がないか状態を確認するため、話し合った結果、画像を残したほうがいいのではないかということになった」

 西興部村は「入所者の尊厳を傷つけた」として虐待と認定し、所管する北海道に改善報告書を提出させたということです。
 この施設を運営する法人では、村内の別の障害者支援施設でも入所者に対し、虐待があったことが発覚しています。


12月13日(火)午前11時30分~「JNNニュース」