“マインクラフトカップに出場するため”前向きな変化

実は心桜さんは、この施設に通う仲間たちと作ったマイクラの世界を発表する大会に出場しようとしているのです。

それは「マインクラフトカップ」。この大会はマイクラで作ったまちや建物でプレゼンを行い、審査員が表現力や技術力を評価する大会です。大会の狙いは、地域格差や家庭環境など、様々な違いを乗り越え、ものづくりを通して好奇心や協調性などを育むこと。

2025年の大会テーマは「未曽有の災害から命を守る」。このテーマをもとに、心桜さんたちが作ったのが、防災のまち「SaSaワールド」です。

水害に強い丘の上に学校や映画館、病院を建設。マスコットキャラクターの黒猫は、食料庫になっています。このまちにはこんな工夫も。黄色いブロックを踏むと、画面左上に説明文が現れました。実はこれ、地面の中に子どもたちが、プログラムを仕掛けていたのです。

心桜さんが手がけたのは、このカラフルな建物。よく見ると空中に浮かんでいます。実はここ、津波から逃れるための避難所なんです。この場所に、心桜さんのこだわりがありました。

心桜さん(小5)
「虹色のところをこだわった。不安なことがあっても安心できる場所」

この大会の発表に挑むため、心桜さんは、自分の言葉で話せるよう努力していたのです。この日、大会に出場するメンバーで発表の練習が行われました。集まったのは、性別も学年も違う4人。

大知さん(小5)
「自然にも暮らしにも、優しい街を目指しました」

心桜さん(小5)
「建築を効率よく進めるために、本やネットでデザインやコマンドを調べ…」

声はまだ小さいですが、心桜さんの前向きな変化を、周囲も感じていました。

心桜さんのお母さん
「一緒に同じ世界を作り上げていくっていうのが、すごく繋がっているというか、絆。言葉を返さなくても、つながりを感じるということに、(娘が)すごくエネルギーというか、元気をもらっている感じ」