11月19日、静岡県長泉町で紙を使った作品を競い合う「紙わざ大賞」の審査会が開かれ、創造性にあふれる今年の大賞作品が決まりました。
ピンと伸びた1株のエノキや、今にも動き出しそうな躍動感のあるアオサギなど、事前審査を通過した176の作品がトップの座を競います。
作品には必ず紙を使わなければいけませんが、あとは平面、立体問わず自由に作ることができます。
芸術のプロたちによる最終審査で見事大賞に選ばれたのは、静岡文化芸術大学の西村香音さんの「遠州立版古(えんしゅうたてばんこ)」です。
これまでの浜松の景色を江戸時代の仕掛け絵本「おもちゃ絵」の技法を取り入れて表現した作品で、遊び心や柔軟な発想が評価されました。
<福田美蘭審査員>
「一番初めの日本人の紙の遊び、こんなに簡単で楽しんでいた、そういうのを思い出すようなことを21歳の子がやったというのがすごく感動した」
準大賞には新聞紙をよってデザインした貼り絵「遥かなり平和への祈り」が、特種東海製紙賞には障子の紙でできた「風を聴くホッキョクグマ」が選ばれました。
受賞作品は2026年1月から行われる作品展に並びます。














