きょうも国債が売られ、長期金利は一時1.775%まで上昇しました。

きょうの債券市場で長期金利の代表的な指標である10年物の国債の利回りは、一時1.775%まで上昇しました。およそ17年半ぶりの高い水準です。

高市政権による拡張的な財政政策で財政が悪化するとの懸念から、国債が売られました。

政府が近くまとめる経済対策をめぐっては、与党内から裏付けとなる補正予算を積み増すよう求める声もあり、国債の増発や財政の悪化への懸念がくすぶっています。

また、きのう、日銀の植田総裁は高市総理との面会後に「(総理から)政策への要望はなかった」と明らかにしていて、市場関係者は「高市総理が利上げをけん制しなかったとの市場の受け止めも金利上昇の要因になっている」との見方を示しました。