テレビユー福島
福島市吉井田周辺の知られざる魅力を大特集
福島市吉井田周辺は、商業施設や住宅が立ち並ぶ何気ない街並みに見えて、実は個性豊かな飲食店や工房、そして地域に根ざした企業が数多く存在するエリア。地元民もまだ知らない「注目スポット」をご紹介。
納屋をリノベーションした「森のキッチン」でオリジナルピザを堪能
方木田の住宅街に突如現れる「森のキッチン」。かつては養蚕業の小屋として使われていた納屋をリノベーションした、どこか懐かしさを感じる素敵な雰囲気のお店です。
こちらの名物はピザ。特に注目すべきは「ネギチャーシューピザ」です。一般的なピザでは馴染みの薄いネギとチャーシューの組み合わせですが、味噌系の調味料をブレンドした特製「テンメンソース」がこれらの具材をうまくまとめています。
自家製チャーシューは口の中でほろりとほどける柔らかさ。優しい甘さの中にピリッとくる味噌だれのアクセントと、チーズのコクが重なって、和を感じる一枚に仕上がっています。
また平日ランチ限定では、素焼きのピザ生地にサラダをトッピングする「創作ピザ」も提供。好きなサラダを選んで自分だけのオリジナルピザを楽しむことができます。
「蕎麦割煮HONDY」で味わう江戸前そばと創作日本料理
今年2月、吉倉にオープンした「蕎麦割煮HONDY」。ジャズが流れるモダンな店内では、石臼で挽いた粉を使った江戸前の手打ちそばが楽しめます。
こだわりは「十対一」という割合で打つ手打ちそば。一般的な店より少し細めで、しっかりとした歯ごたえと喉越しが特徴です。濃い目の辛めのつゆは江戸前そばならでは。福島県内ではなかなか味わえない一品です。
昼はそばが中心ですが、夜は創作日本料理のコースを提供。東京で17年間修行した店主の本田さんが手がける料理は、どれも素材の旨味を最大限に引き出したものばかりです。
名物の「蕎麦豆腐」は本田さんの名刺代わりの一品。また、脱水締めで旨みを引き出した相馬産のヒラメの刺身や、骨を全て除去して炭火で焼き上げたさんまなど、手間ひまかけた一皿一皿に感動します。
締めの手打ちそばや自家製チーズケーキまで、全てにこだわったコース料理は絶対に食べる価値があります。
「居酒屋さぶちゃん」と「運べ」の名物料理と粋な店主たち
福島駅西口から車で5分、新幹線の高架下にある「はこべ」は36年前にオープンした老舗居酒屋。愛想よりも味で勝負する女将さんの人柄と絶品料理が人気です。
「市場に直接仕入れに行く」というこだわりのお刺身や、牛すじ煮込み、麻婆豆腐など約60種類ものメニューが並びます。特に「ポン辛唐揚げ」と呼ばれるカリカリに揚げた鶏皮にポン酢をかけた一品や、締めサバを刻んで大葉やガリと合わせた「サバガリ」は絶品です。
一方、方木田と大森の境目にある「居酒屋サブちゃん」では、サブちゃん（北島三郎）の曲にちなんだユニークなメニュー名が並びます。「さんまのまんま」はさんまを大葉で包んで焼き上げた一品、「大根役者」は辛子マヨネーズと相性抜群の大根料理です。
さらに「頼んでみねっがわがんねメニュー」（頼んでみないと分からないメニュー）という謎のメニューも。「これが常識だ」というメニューは当たり前を掛けた「あたりめ」だったりと、会話のきっかけになるユーモアセンスが光ります。
100歳の会長が率いる「クラロン」の体操着づくり
八木田にある「クラロン」は学校の体操着を主に作っている東北随一の会社。各学校の体操着は全てオーダーメイドで、オリンピックの影響を受けたデザインの流行なども取り入れています。
クラロンの体操着は、1本1本丁寧に縫われたステッチや、ベテランスタッフによる手作業で行われる紐通し（1本約10秒という早技）など、確かな技術によって支えられています。
学校の体操着だけでなく、国民スポーツ大会のユニフォームやゴーゴーカレーなどの従業員制服も手がけています。
特筆すべきは、クラロンの障害者雇用率が33％と県内一を誇ること。さらに65歳以上の方が12名働くなど、「高齢になっても働ける限り働いていい」という企業理念を持っています。
そして、この会社を創業当時から支える田中須美子会長は現在100歳。「生きている限りは社会の役に立ちたい」という強い思いで今も会社を支えています。
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福島市吉田周辺には、個性豊かな飲食店や工房、緑あふれる空間など魅力的なスポットが数多くあります。
地元の方も知らない隠れた名店や、長年地域に親しまれている老舗まで、多彩な顔を持つ魅力的なエリアです。
ぜひ足を運んで、ここでしか味わえない体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
『ふくしまSHOW』
（福島県域 水曜よる7時～）
見逃し配信は無料サービス「TVer」で
https://tver.jp/series/sro2m95cnv
