休養中の兒玉さんを支えたのは、いつも味方でいてくれた母親でした。
そんな兒玉さんの母親は、医師から「感情をほとんど出せなくなったうつの症状から、今私たちがいるこちら側の世界に戻って来られる人は3割程度。その中でも元のように元気になれる人は1割程度です」と告げられていたそうです。
このことを知った兒玉さんは「母がこんなことを聞かされていたんだっていうので、子どもながらに、親にこんな気持ちにさせるなんてみたいなことを思いました」と言い、インタビュー中に涙を見せる場面もありました。
休養し、症状が改善した兒玉さんは医師と相談し、それまでできなかったことに挑戦することに。それは長年の夢だった語学留学。「留学していた学校で話してくれる海外の方は私のことなんてもちろん知らないし、本当に友達として接してくれるんですよね。そういった時間が新鮮だった」と振り返ります。
また、休養前に事務所移籍の話があったことを明かし、「私が休んだことで白紙になっているかと思ったんですよね。だけど、まだその事務所さんが声をかけてくださって、もう1回チャンスがあるんだったら復帰しようって思いました」と語りました。
俳優として新たな一歩を踏み出した兒玉さんは、2021年3月に躁うつ病と診断されていたことを公表。
そして29歳の誕生日を迎えた今年9月19日、兒玉さんは自叙伝を出版。「実際に自分が躁うつ病にかかって、想像以上に社会復帰するのが大変な病気だなって気づきました」と話し、「誰かが公表しやすくなったりとか、一歩踏み出したりしやすくなるんだったら、この本を出す意味があるのかなって思いました」と本を出版した理由を告白。
躁うつ病と闘う中で、兒玉さんはあることに気づかされたそうです。「すごく自分の悩みが大きくなってしまって、そこができないと自分を責めてしまうような性格だったんですけど、もっといい意味で何でもしていいし、どんな生き方でも責められることはないって思うとすごく心が楽になりました」と語ります。
当時の自分に伝えたいことについて「休みなさいと伝えたいです。寝られない日々が続くっていうのが一番しんどかったので、ゆっくり睡眠でもできれば頭の中がクリアになると思うんですよ。休むって結構、勇気ある選択だと思うんですよね。特に社会に出てからだとより休みづらくなると思うので、1日2日休むだけでもかなり自分を取り戻せると思う」と話しました。
これまでの道のりを兒玉さんは「間違えながら進んできたなっていう。たくさん失敗もしたし、あの時の選択は間違っていたなってことも今気づいたらたくさんあるんですけど、でも過去って変えられないので、自分が持っている経験だとか、失敗したこともこうやって強みに変えていくしかない。」と振り返り、今は「『過去の自分を正解にしていくしかない』って気持ちでいる」と、強い気持ちを打ち明けました。
【担当:芸能情報ステーション】














