■東京2025デフリンピック デフサッカー女子 日本 0ー5 アメリカ(15日、Jビレッジ福島)

日本で初開催となる「東京2025デフリンピック」が始まった。この日の夕方から行われる開会式に先立ち、デフサッカー女子日本代表が予選リーグでアメリカと対戦。0-5で敗れ、初戦を勝利で飾ることはできなかった。

日本代表ユニホームに身を包んだデフサッカー女子代表11人がピッチに立った。選手たちは君が代に合わせて手話をしながら、国歌斉唱を行った。

前半の立ち上がりからアメリカに攻め込まれる日本だったが、GK・國島佳純(26)がファインセーブを連発しゴールを死守。しかし8分、アメリカのハーフウェイライン付近からのロングフィードにGK・國島がボールを押さえようとするが奪われてしまい、そのまま無人のゴールにシュートを打たれ、アメリカに先制を許す。20分にはコーナーキックから頭で決められ2点目を奪われた。

後半16分には、ゴール前の混戦からシュートを打たれ3点目を失うと、32分と37分にも立て続けに失点。日本は背番号10を背負う髙木桜花(18)がクロスにシュートと何とかゴールをこじ開けようと奮闘したが及ばす、0-5で敗れた。

男子は一足先に14日に開幕。福島県のJヴィレッジで行われた予選リーグで日本代表はオーストラリア代表と対戦し、8-0で圧勝。こちらは白星発進となった。

開会式は、このあと午後4時半から東京体育館で行われる。

【デフサッカー】
聴覚に障害のある選手11人で行うサッカー。耳の不自由な人によるサッカー。競技中、選手たちは補聴器を外すことが義務づけられていることから“音のないサッカー”と呼ばれている。ピッチ上ではアイコンタクトや手話でコミュニケーションを取る。日本の競技人口は約200人。“デフ=Deaf=聞こえない”。デフリンピックは聴覚に障害のある人たちの4年に一度のスポーツの祭典。東京大会は21競技が行われる。

*写真は、14日の男子・日本―豪州戦で手話を基にした「サインエール」で応援する観客たち