カメムシを調査し続けて25年という"カメムシ博士"島根県病害虫防除所の澤村さんに聞きました。

島根県病害虫防除所 澤村信生さん
「今年の発生状況は平年に比べると多くなっていると思います。えさとなるヒノキやスギの球花(種)の量が多くなっているというのが理由になります」

ところで、そもそもカメムシはなぜ臭いのでしょうか?

島根県病害虫防除所 澤村信生さん
「カメムシは何もしなければ臭いは出さないが、死にそうな目に遭うと『警報フェロモン』といって、仲間に『危険だ』ということを知らせる臭いを出す」

つまり、あのくさい臭いは仲間に危険を知らせるサイン。
カメムシ博士に聞きました、危険と思わせない方法は?

島根県病害虫防除所 澤村信生さん
「私よくカメムシの肩をつかんで、ポイって外に投げるんですけど、皆さんから嫌な目で見られますけど、さわっても全然臭いなんか出さないので、失敗すると臭いを出しますけど。ハイ。ふふふ…」

澤村さんによると『カメムシの肩』とは胴体の上部、左右がとんがっているこの部分。この両端をそっと持って外に投げればカメムシは臭いを出さない、とのこと。

カメムシを捕獲する道具がない場合、肩をつかんでやさしく放してあげましょう。