「部分白化」短命の可能性が高い理由

翼の一部が白いカラス(11月6日・函館公園)

 白い翼のカラスたちを来年も見られる可能性は低いと中村代表はいいます。全国で報告される部分白化のカラスについて、ある共通点があるといいます。

札幌カラス研究会 中村眞樹子代表
「毎年、部分白化のカラスは日本全国どこかで話題になるんですけど、大体年内しか目撃例がないんです。それ以降はぱったり聞かなくなるんですよね」

中村代表によりますと、部分白化のカラスは、ほぼ100%がその年生まれのヒナだといいいます。大人になってから部分白化になったという報告例はないそうです。

札幌カラス研究会 中村眞樹子代表
「函館市で撮影されたのも完全にヒナです。見た目も声もヒナですから。春に生まれてこの色になっている」

ヒナは一般的に生存率が低い。黒いヒナであっても、大人になるまで生き残る確率は決して高くありません。「部分白化」のヒナの場合、さらに生存が難しいのではないかと中村代表は考えています。