熊本地震からの復旧が進む熊本城で、将来の石垣復旧の人材を育てようと、高校生向けの研修会が開かれました。
熊本城 宇土櫓の復旧現場を訪れたのは、熊本工業高校土木科の2年生です。
熊本城の復旧について事前に学習した上で、石垣の積み直し作業を間近で見学しました。

石材置き場に移動し、1m四方ほどの大きな岩、重さにして約2tの安山岩を前にします。
※熊本城の石垣ではなく、同じ素材の別の石材を使用しています。

石工が岩に「セリ矢」と呼ばれる杭を打ち込んでいくと、大きな岩に亀裂が入り二つに割れました。

今度は、高校生たちも実際の道具を使って石材の加工に挑戦です。女子生徒も、お見事!
実は、女性の石工は全国でも数えるほどしかいないといいます。

指導した石工「センスは抜群にいい」
生徒「ありがとうございます」
石工「石を割る体験をしてもらえてうれしいです」
生徒「思っていたより楽しくて、よかったです」
指導した石工の中には、熊本出身の若手もいて、高校生たちには大きな刺激となったようです。
生徒「熊本城は小さい頃から身近にあるので、そういうところの復旧作業に携われる、すごくいい仕事だと思う」
熊本城総合事務所は、今後も若い世代に向けて復旧の過程を積極的に公開していく方針です。














