2025年内の暫定税率の廃止にむけ、政府は11月13日からガソリンと軽油の補助金を1リットルあたり5円引き上げました。

補助金は増額されましたが、静岡県内では店頭価格を下げていない店舗も見られました。その理由とは。

13日から政府が引き上げたガソリンの補助金。都内のガソリンスタンドではレギュラーガソリンの価格が165円から160円に値下がりしました。

これまで1リットルあたり10円でしたが、13日から15円に増額されました。2025年内の暫定税率の廃止で、急激な価格の変化が起きないよう2週間ごとに5円程度引き上げ、段階的に価格が下がる見込みです。

一方静岡県内では価格を下げることができない店舗も。

<荻野旦記者>
「きょうからガソリンと軽油の補助金が引きあがりました。ただこちらの店舗では、1リットルあたり177円ときのうと同じ価格で販売しています」

<スギセキ 亀山トム広さん>
「価格は今のところは変動ありません」
Q.その理由は?
「13日から補助金が適用になるんですけど、その前に仕入れている分の在庫がありますので、そちらの方がなくなり次第、順次値段を下げさせていただく形になります」

こちらの店舗では、抱えている在庫がなくなり次第、価格に反映させる予定で、3日から1週間後に5円ほど値下げをするということです。(11月13日時点)

<利用客>
「1週間に1回くらいは入れる。下がることに関しては大賛成」

<利用客>
「安くしてもらえればね。助かることは助かる」

また店舗にとっては、今でも続く原油価格の高騰が不安の種だといいます。

<亀山さん>
「原油がかなり高騰しているので、かなり値段は上がっています。暫定税率はなくなって、多少はガソリンの価格が安くなると思うんですけど、今出ている補助金などもなくなってしまうので、どれくらい値段が下がってくるのかは、今後も不安」

13日から始まったガソリンの補助金の引き上げ。私たちの生活を救う一手となるのでしょうか。