反撃能力の保有などを盛り込んだ「国家安全保障戦略」を含む、安全保障関連3文書の改定をめぐり、自民・公明両党が合意に達しました。戦後の安全保障政策の大きな転換となります。
自民党 小野寺五典 安保調査会長
「私たちは戦争を防ぐためにしっかり抑止力を高めるために、この3文書を活用し、安全保障の力を高めていきたい」
自民・公明の両党の実務者は12日の夕方、15回目となる会合を開き、安全保障関連3文書について合意しました。
国家安全保障戦略には「日本は、戦後、最も厳しい安全保障環境のもとに置かれている」として、防衛力の抜本的な強化を掲げていて、相手のミサイル発射拠点を叩く反撃能力の保有やサイバー攻撃を未然に防ぐための「能動的サイバー防御」の導入などが盛り込まれています。
また、中国の動向については「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と記し、現在の「懸念」よりも表現を強めています。
一方、国家安全保障戦略の下位の文書にあたる「国家防衛戦略」については、自民党がさらに強い「脅威」という表現を盛り込むよう求め、政府の骨子案には中国が8月に日本の排他的経済水域内に弾道ミサイルを着弾させたことについて「我が国及び地域住民に脅威と受け止められた」と記されていました。
しかし、公明党が隣国である中国への外交的配慮の必要性を主張したため、最終的に「我が国」という文言を削除し、「地域住民に脅威と受け止められた」と記すことで決着しました。
政府は合意された3文書について16日にも閣議決定する方針です。
注目の記事
「ハラミ」はいつから主役級? 人気の裏に焼肉店の苦労…プロ直伝・お家焼肉のコツを紹介【Nスタ解説】

「赤ちゃんにはなるべくあなたの母乳を」牛乳パックの“広告”に賛否 50年続く表現めぐりSNSで様々な意見

「市民に信を問う」“学歴詐称”疑惑で不信任決議を受けた静岡・伊東市の田久保市長、議会解散を選択 「伊東市がどうなっても関係ない」市民からは怒りの声【news23】

“あと1個”や“残り1分”「ダークパターン」の可能性、“ひっかけ型”で定期購入も【Nスタ解説】

【最新】女子中学生をはねとばした”危険運転” 事故から2週間...中学生は未だ意識不明 ドライバーは "停車した車" を追い抜き命を危険に...「危険運転」とは何か 事故の状況からわかる恐ろしさとは(山形・酒田市)

「胸がなくても大丈夫」乳がん公表の梅宮アンナさん…闘病から電撃結婚までを語る 家族への願い「変わりなく接してほしい」
