芸術の秋です。山形市できょうから希少な木材を使った作品展が開かれています。

佐藤友美アナウンサー「限られた地域でしかとることができないという黒柿を使った作品が、こちらです。人間では作ることができない独特な模様が入っていて、全国的にもこの味わいが人気だということです」



山形市の県芸文美術館できょうから始まった木芸展。会場には、欅(けやき)や栃(とち)のほか、希少な木材「黒柿(くろがき)」を使った作品などおよそ170点が展示されています。



樹齢が150年以上の柿の木の中で独特の黒い模様が現れるものを黒柿と呼んでいて、黒柿が出る確率は1万本に1本ほどともいわれる貴重な木材です。



この黒柿を使った作品を手がけているのが、卓越した技術力で全国的にも高い評価を受けている吉田宏信さんと父の宏介さんです。

佐藤友美アナウンサー「こちらは、黒柿を使った八角形の飾り箱です。1つひとつ手作業で表面の凹凸を作っています。見る角度を変えると、変わる木目の表情を楽しむことができるんです」