日本の名松100選に選ばれている松林を害虫から守ろうと、山口県光市の海岸で11日、地元の小学生がこも巻きをしました。

体験したのは浅江小学校の3年生111人です。虹ケ浜と室積海岸にはおよそ4万2000本のクロマツが植えられ、日本の名松100選に選ばれています。

害虫のマツケムシからマツを守ろうと、地元の児童がこも巻きを手伝っています。

森林組合の職員から指導を受けながら、わらで編んだ「こも」を幹に巻きつけ、縄でしばっていきました。

「よいしょ。OK上手に切れたね。うまい、うまい」

マツケムシが冬を越すために木の皮に潜り込む習性を利用して、あたたかいこもの中に集めて駆除します。

児童
「毛虫から、あーやって守るんだなと知りました」
別の児童
「なんか巻くときに外れるところとか、ひもを緩めてしまうところが難しかったです」

マツケムシはほぼ見つからなくなりましたが、松林を将来に引き継ぐため伝統行事として毎年、続けています。

来年3月上旬にこもを取り外し、焼くことにしています。