今年8月、フィリピンの首都・マニラで日本人男性2人が銃で撃たれ死亡した事件で、警視庁は犯行を首謀した人物の特定に向け現地で調査をするため、捜査員をフィリピンに派遣しました。

この事件は今年8月15日、マニラの繁華街で、いずれも都内に住む佐鳥秀明さん(当時53)と中山晃延さん(当時41)がタクシーを降りた直後に銃で撃たれ死亡したものです。

記者
「警視庁の捜査員らが首謀者特定の調査のため、マニラへ向かう機体へと進みます」

実行役として現地当局に訴追されたフィリピン国籍の男2人が「別の日本人から殺害を依頼された」と供述していて、警視庁は先ほど、捜査員6人をフィリピンに派遣しました。

現地ではフィリピン当局と協力し、日本から殺害を依頼したとされる首謀者の特定に向け、事件当時の防犯カメラの確認や、実行役2人のスマートフォンの解析などを行う予定です。

警視庁によりますと、2人の遺体は今年9月に日本へ運ばれ、司法解剖の結果、死因は「銃で撃たれたことによる頭蓋内損傷」と判明しました。

警視庁は、複数の人物が関与した疑いがあるとみて、捜査を進める方針です。