相次ぐクマの出没。富山県内では10月、南砺市で庭の柿の実を取っていた70代女性がクマに襲われるなど、クマによる人身被害が1週間に3件発生しました。クマの外傷患者の治療にあたってきた医師は手足を噛まれるだけでも命に関わると警鐘を鳴らします。

北海道札幌市に住む安藤伸一郎さんは4年前、出勤途中にクマに襲われました。
安藤伸一郎さん
「ここでは本当にクマが出るなんて思っていなかった。車にひかれたのかなというぐらいの衝撃」
2021年6月、札幌市東区の住宅街で4人を襲ったクマ。
背後から襲われた安藤さんは身体だけでなく心にも重い傷を負いました。
安藤伸一郎さん
「最初の一撃であばら骨が6本折れた。右の肺に『肺気胸』で穴が開いた。背中が引っかかれたので背中だけで80針縫うくらいの(傷を負った)。またどこかから何か出てくるんじゃないかという恐怖心があるので、夜になると後ろから何か来るんじゃないかとはずっと思っている」
集中治療室に10日間入り、入院とリハビリは半年に及びました。
4年たった今でも今でも治療は続いていて、安藤さんはあの日を境に人生が一変したと言います。
安藤伸一郎さん
「これは一生もので、もう痛みと付き合っていくしかない状況」














