9日投開票が行われた広島県知事選。初当選した横田美香さんの人柄について、高校時代の同級生に聞きました。

横田美香さんは呉市出身の54歳。小学5年生から中学3年生まで、父親の仕事の関係でブラジル・リオデジャネイロで過ごしました。

現地で通った日本人学校には外交官のこどもが多く、国に関わる仕事に関心が芽生えたといいます。帰国後は広島市の広大附属高校に進学しました。

横田さんの高校時代の同級生たちは、ボランティアとして選挙戦を支えました。

記者)横田さんは何て呼ばれていたんですか?
同級生)「“横ぴー”」
同級生)「生徒会もやってたし総代(学級委員長)もやっていたので、みんなをまとめるのがすごく上手だった」

記者)勉強もよくできた?
同級生)(みんな大きくうなずく)

当時の横田さんは真面目で明るく、誰とも分け隔てなく接する人柄で、自然と周りに人が集まっていたといいます。

横田さんが友人と立ち上げた劇団「碧(あお)」。多くの生徒が関わる総合芸術で、横田さんは脚本や演出を担当。舞台では主演も飾りました。

記者)ステージ上での横田さんは?
同級生)「とにかく笑顔が絶えなくて楽しそうだった」

決して目立つタイプではなかったといいますが…

記者)Qモテた?
同級生)「そういう感じじゃないんですよ、異性的な見方はなくて…」
同級生)「何人かは思いを寄せていた」

その後、横田さんは東京大学法学部を卒業し、1995年、農林水産省へ入省。2021年から3年間は、富山県の副知事を務めました。そして、ことし4月、広島県の副知事に就任。湯崎知事の退任表明を受けて知事選への立候補を決めました。

高校時代からおよそ40年の歳月が流れていましたが、同級生たちは横田さんを応援するために集まりました。

同級生)「応援したいねっていう輪が自然にできた」
同級生)「ぜひ手伝いたいという気持ちが自然に沸いてきた」
同級生)「(同級生が)みんなどんどん来てくれて、アメリカとかタイからも」

県内を広く回る選挙。それでも疲れを表に出さない横田さんの姿に、同級生も励まされました。

同級生)「誰に対してもずっと笑顔なので、疲れている中。それは本当にすごいなと思っています」
同級生)「芯があって強いんですけど、かといって突っ走ってって感じではない。僕らも自然に応援したくなる。あれは不思議な彼女の魅力ですよね」
同級生たち)「でも泣き虫だよね」「すぐ泣いちゃうんだよね」「弱くて泣くんじゃなくて感動し屋さんなのよ」

新しいリーダーとして、同級生たちは横田さんに太鼓判を押します。

同級生)「人としても間違いなく信頼できる人なので、広島の良いリーダーになってくれるんじゃないかとすごく期待している」
同級生)「自分のために働くのではなく、広島県のために一番良いと思ったことをやってくれる人だと思うと自信を持って言える」