静岡大学と浜松医科大学の統合・再編の議論が膠着状態の中で新たな動きです。静岡大学の浜松キャンパスと浜松医科大学の学部・研究所は11月10日、教育研究についての連携協定を締結しました。
<鈴木康太記者>
「今、静岡大学浜松キャンパスに浜松医科大学の渡邉学長が入っていきます」
10日午前、静岡大学浜松キャンパスで浜松医科大学との協定書締結式が非公開で行われました。
締結式では、静岡大学の工学部や情報学部と浜松医科大学の医学部、静岡大学の電子工学研究所と浜松医科大学の光医学総合研究所がそれぞれ教育研究に関する連携協定を結んだということです。
静岡大学と浜松医科大学を巡っては6年前の2019年、法人の統合と大学の再編について合意しましたが、2024年に静岡大学の日詰学長は「一度リセット」すると表明。
一方、浜松医科大学の渡邉学長は「白紙撤回は受け入れられない」と述べ、協定締結は静岡大学と浜松医科大学の連携の強化を図り、統合・再編の必要性を訴える狙いもあるとみられます。
<浜松医科大学 渡邉裕司学長>
「(静岡大学との)協力関係をさらに進化発展させるために今回この協定が結ばれたということは非常に嬉しいことです。色んな協力関係、交流を結んでいきたいと思います」
<静岡大学 福田充宏工学部長>
「お互い前向きに学生の教育、研究を。今日は単なるスタートでこれから頑張っていきましょうということで話させていただきましたので、期待していてください」
統合・再編の議論の進展がない中、10日の協定締結が打開の一手になるのでしょうか。














