災害時のトイレについての特集です。先月、「フードフェスティバル」に参加された皆さんの中に覚えている方がいるかもしれません。実はマンホールのフタを開けて設置されました。広島市で実践的な使用は初めてです。

ひろしまスタジアムパークの一角には、「災害用」と書かれたマンホールが並んでいます。この日、広島市下水道局の職員が、手順を確認しながら組み立てていました。

普及の背景は、1995年の阪神・淡路大震災です。ライフラインが寸断され、ほとんどの水洗トイレが使えなくなりました。この際やむを得ずトイレ代わりにマンホールを使ったのが始まりです。

日本トイレ研究所 加藤篤代表
「マンホールのフタを開けて木の板をつけてまたがり排泄する。事前に整備してトイレにする技術にできないかと開発された」

広島市がマンホールトイレの整備を始めたのは、2006年度ですが、イベントで実際に使ってもらうのは初めてです。